6
|
SMALL VACUUM PUMPS CATALOG
A=πd
2
/4×n(n:穴の数)となる
2.真空により、吸着する場合
●
真空吸着
真空吸着とは、真空と大気圧との差圧を利用して物体を真空側に吸い付けるこ
とです。大気圧は1kg/cm2です。したがって差圧による力は、絶対真空(真空圧
力0)の場合は1kg/cm2、真空圧力50,662Pa(1/2気圧)の場合は0.5kg/cm2
となります。
●
実際の吸着
実際に吸着する際は、一般的に吸着パット、吸着ブロックが利用されます。
真空吸着の力は、真空ポンプの性能と吸着パットや吸着ブロックの吸着面積により決まります。
計算式では次の通りです。
●
実際の計算式
W
=理論の吸着力(kg)
Po
=大気圧(101,325Pa)
P
=吸着パットの圧力(Pa)
A
=吸着パットの面積(cm
2
)
T
=大気圧による力(1kg/cm2)
●
安全率
ワーク上面より吸着する場合
理論計算値×3
吸着パッドの場合の吸着面積Aの考え方
吸着前A=πd
2
/4
実際に吸着するとA=πD
2
/4
多孔ブロックの場合の吸着面積Aの考え方
ワーク側面より吸着する場合
理論計算値×6
0.5kgのワークを上面より吸着する場合、吸着パットの面積は?吸着パットの圧力を40,000Paとする。
ワークを上面より吸着しているので、0.83×3=2.49cm2 となります。
■
アンローダーバルブ
アンローダーバルブは、ダ
イアフラム型ドライ真空ポン
プを止めた際、ポンプヘッド
内部に大気をすばやく導入
し、ポンプヘッド内部と外部
の差圧をなくし、ポンプの起
動特性を改善するものです。
W
=
(
Po
ー
P
)
×
A
×
T
Po
A
=
=
= 0.83(cm2)
(
Po
×
W
)
101,325×
0.5
(
Po
ー
P
)×
T
(101,325×
40,000
)×1
example
3
※
圧力表記は絶対圧表記となります。
Tips
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
アンローダーバブル作動図
真空
真空
真空
真空
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧−大気圧=0<起動トルク
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
アンローダーバブル作動図
真空
真空
真空
真空
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧−大気圧=0<起動トルク
大気圧
大気圧
大気圧
大気圧
真空ポンプへ
d
d
d
D
吸着パッド
真空ポンプへ
真空ポンプへ
吸着用ブロック
真空ポンプへ
吸着用ブロック
刃物
加工物
工作機械テーブル
真空状態
大気の圧力
パイプ
漏れが無いこと
ULVAC_ポンプカタログ_P2-6.indd 6
15/02/26 9:05