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3-16
【スプライン軸の危険速度】
ボールスプライン軸を回転させ動力伝達用に使
用する場合、スプライン軸の回転数が高くなる
とスプライン軸の固有振動数に近づき、共振を
おこして運動不能になることがあります。従っ
て、最高回転数は危険速度以下の回転数として
共振を生じない程度におさえる必要がありま
す。
危険速度は(6)式により求められます。
(安全係数として0.8を乗じてあります。)
共振点をこえて使用する場合や、共振点付近で
使用する場合は、スプライン軸径を再検討する
必要があります。
● 危険速度
…(6)
60
λ
2
2
π •ℓ
b
2
E 10
3
•I
γ • A
N
c
=
• 0.8
N
c
:危険速度
(min
-1
)
ℓ
b
:取付間距離
(mm)
E
:ヤング率
(2.06×10
5
N/mm
2
)
I
:軸の最小断面2次モーメント
(mm
4
)
I = d
4
d:小径
(mm)
π
64
( A3-20 表7 、 表8 参照)
:密度(比重)
(7.85×10
-6
kg/mm
3
)
A = d
2
d:小径
(mm)
π
4
( A3-20 表7 、 表8 参照)
A
:スプライン軸断面積
(mm
2
)
:取付方法による係数
(1)固定‒自由 =1.875
(2)支持‒支持 =3.142
(3)固定‒支持 =3.927
(4)固定‒固定 =4.73
固定
支持
支持
支持
固定―自由
固定―支持
支持―支持
自由
固定
固定
固定
固定―固定