1-9. ポンプの並列運転と直列運転
1)並列運転
2)直列運転
ポンプを図 51 のように配置して 2 台同時に運転する方法を並列運転といいま
す。これに対しポンプ 1 台の運転を単独運転といいますが、単独運転時の
Q ー H 曲線と並列運転時の 2 台のポンプの性能を総合した Q ー H 曲線の関
係は図 52 のようになります。すなわち同一全揚程 H
1
について吐出し量 Q
1
、
Q
2
を比較すると並列運転時 Q
2
は単独運転時の Q
1
の 2 倍となっているとい
えます。
図 54 の様に配置した場合は同一吐出し量 Q
1
において全揚程 H
1
、H
2
を比較
すると直列運転時の H
2
は単独運転時の H
1
の 2 倍となっています。
実際にはポンプ運転点は抵抗曲線と Q ー H 曲線の交点で決まりますので図
56 のように単独運転した場合に Q
1
の吐出し量であったとしますと、直列運転
の場合 Q
2
の吐出し量となります。
実際にはポンプ運転点は抵抗曲線と Q ー H 曲線の交点で決まりますので図
53 のように単独運転した場合に Q
1
の吐出し量であったとしますと、並列運転
の場合 Q
2
′
の吐出し量となります。
図から明らかなように Q
2
′
<Q
2
の関係があり、単独運転時の水量の 2 倍が並
列運転時に出るわけではなく実際は 2 倍よりも少ない吐出し量となっています。
2 台のポンプの性能は同一とします。
図51
図52
図54
図53
図55
図56
参考資料
ポンプ選定のための資料