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③循環ポンプ

①管継手類および弁類の相当管長

空調用等に用いられる循環ポンプは押上
げた水が自然に落下しポンプにもどって

くるので実揚程は考慮する必要はありま

せん。
配管抵抗がポンプの必要な全揚程となり
ます。

図例計算を行なうと
H=Hf
 =5(m)

図例

図例

④押込運転

押込運転の場合は押込実揚程分だけポン

プの能力を小さくできます。

図例計算を行なうと
H=(Hda−Hsa)+Hdf+Hsf
 =(20−3)+4+1
 =22(m)

3)配管抵抗の計算例

4)配管抵抗計算の資料

左図の様な配管系において管径 50mm(2

B

)直管部長さ合計 120m・フート弁 1 個・エルボ 4 個・逆止弁 1 個・

仕切弁 1 個の時全摩擦損失を求める。送水量は 0.2m

3

/min とし、管は配管用炭素鋼鋼管とする。

直管部の長さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120m
配管要素の相当長さ
 フート弁の相当長さ 1 ケ・・・・・・・8.4m 下表より 逆止弁の相当長さ 1 ケ・・・・・・・4.0m 下表より 
 仕切弁の相当長さ 1 ケ・・・・・・・・・0.39m 下表より エルボの相当長さ 1 ケ・・・・・・2.1m 下表より
 4 ケ 2.1×4=8.4m
配管要素の全相当長さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21.19m
管径総管長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・141.19m

すなわちこの配管径では管長 141.19m の直管の損失水頭を求めることにより配管要素を含む損失水頭を得るこ

とが出来る。

次 ペ ージ図 22 より 0.2m

3

/min(200ℓ/min)の 流 量と管 径 50mm(2

B

)との 交 点から摩 擦 損 失 水 頭

9m/100m(90mmAq/m)を得ます。
従って管長 141.19m に於ける損失水頭は
 hf=9m×1.4119=12.707m
すなわち約 12.7m となります。
実際にはこの値に経年変化等を考慮し余裕を持ったものとします。

呼び径

種 別

15

( ”)

( ”)

(1 ”) (1 ”)

(2 ”)

(1”)

(2”)

(3”)

(4”)

(5”)

(6”)

(8”)

(10”)

20

25

32

40

50

65

80

100

125

150

200

250

表1

注)フート弁はアングル弁と同じ、逆止弁はスイング形の場合。

引用文献:空気調和衛生工学便覧より

90°

エルボ

45°

エルボ

90°

T(分流)

90°

T(直流)

仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止弁

0.6
0.36
0.9
0.18
0.12
4.5
2.4
1.2

0.75
0.45
1.2
0.24
0.15
6.0
3.6
1.6

0.9
0.54
1.5
0.27
0.18
7.5
4.5
2.0

  1.2
  0.72
  1.8
  0.36
  0.24
  10.5
  5.4
  2.5

  2.1
  1.2
  3.0
  0.6
  0.39
  16.5
  8.4
  4.0

  8.0
  4.2
  20
  5.0
  1.7
  90
  43
  19

  6.5
  3.7
  14
  4.0
  1.4
  70
  33
  15

  6.0
  3.6
  9.0
  1.8
  1.2
  49.5
  24
  12

  5.1
  3.0
  7.5
  1.5
  0.99
  42
  21
  10

  4.2
  2.4
  6.3
  1.2
  0.81
  37.5
  16.5
  7.6

  3.0
  1.8
  4.5
  0.9
  0.63
  24
  12
  5.7

  2.4
  1.5
  3.6
  0.75
  0.48
  19.5
  10.2
  4.6

  1.5
  0.9
  2.1
  0.45
  0.3
  13.5
  6.6
  3.1

全揚程 H=(Hda−Hsa)+Hdf+Hsf

全揚程 H=Hf

図16

図18

図21

図19

図17

図20

参考資料

ポンプ選定のための資料