3)軸動力
モーターが回転するエネルギーを出力または軸動力といい、そのエネル
ギーにより、羽根車が回転し、ポンプは揚水します。
4)効率
5)動力と効率
ポンプの効率とは、機械的エネルギーすなわち軸動力 P を、どのくらいの割合
で水動力 Pw に変換できるかを表わす値です。この値が大きい程、性能が良い
と言えます。
たとえば、軸動力 P=10kW、水動力 Pw=6kW であれば、ポンプ効率η(%)は
ポンプ効率はポンプの種類により異なりますし、1 つのポンプでも運転状態に
よって異なります。
ポンプ効率η=
×100(%)
P
Pw
η=
=60%となります。
×100=
P
Pw
×100
10
6
W=0.163γ
Q
H[kW]
S=
W
[kW]
η
M=S・
e
[kW]
ηb
●小形うず巻ポンプ効率
ここにγ=揚液の密度 kg/ℓ( 常温清水のときγ=1)、Q=吐出量 m
3
/min、H=
全揚程 m、
η=ポンプ効率、e=余裕率、
ηb=1 としてよい。ポンプ効率ηは右図
を参照されたい。A、B 曲線の値はそれぞれ A 効率 B 効率と呼ばれいずれも
ポンプ関係の JIS から抜すいし、まとめたものである。A 効率はポンプ特性曲
線の示す最高効率がこれ以下では日本工業規格 JIS のポンプとして認められな
い値である。B 効率はポンプ仕様吐出量における最低の効率で仕様を決定する
さいはこの値以上で行った方がよい。
ポンプが吐出量 Q を全揚程 H だけ揚水するに必要な軸動力 S は揚水に有効に利用される水動力 Wとポンプ効率ηとによって求まる。
ポンプを駆動するモーターの容量 M はその軸動力 S にある程度の余裕を付して決定する。
以上の関係を式にまとめると次の通りである。
図7
図8
図9
参考資料
ポンプ選定のための資料