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コンデンサ

当社の単相電源用 AC モーターはすべてコンデンサランモーターで
す。 コンデンサランモーターは主巻線と補助巻線が電気角で 90˚
極軸を異にして巻かれています。 コンデンサはこの補助巻線に直
列に接続され、補助巻線に流れる電流位相を進ませるはたらきを
します。
モーターには、JIS C 4908 電気機器用コンデンサで規定された蒸
着電極コンデンサが主に使われます。 このタイプのコンデンサは、
素子に金属蒸着されたプラスチックフィルムが使われており、自
己回復作用があるため、一般的には SH(Self Healing)コンデンサ
とも呼ばれています。 当社では次のようなタイプのコンデンサを
使用しています。

フィルムコンデンサ角形樹脂ケースタイプ

 

(当社品名:CH コンデンサ)

容量

 

コンデンサの容量を間違えると、モーターの振動や発熱が異常に
大きくなったり、トルクが低下して運転が不安定になったりしま
す。 必ずモーターに付属のコンデンサをご使用ください。 コンデ
ンサの容量は、

μF(マイクロファラッド)の単位で表します。

定格電圧

 

定格電圧を超えて使用した場合、コンデンサが破損し発煙・発火
に至る場合があります。 必ずモーターに付属のコンデンサをご使
用ください。 コンデンサの定格電圧は、V(ボルト)の単位で表し
ます。 コンデンサの定格電圧はコンデンサケース表面に表示され
ています。 モーター自体の定格電圧とは異なりますのでご注意く
ださい。

定格通電時間

 

定格通電時間は、コンデンサの定格負荷、定格電圧、定格温度、
定格周波数で動作されたときの設計上の最低寿命です。25,000 時
間が目安となります。 寿命末期でコンデンサが破損した場合、発
煙・発火に至る場合があります。 定格通電時間を目安に交換され
ることをおすすめします。
コンデンサに異常が発生した際、装置に影響が及ばないよう、別
途保護策をご検討ください。

保安機構付コンデンサ

 

コンデンサに万一絶縁破壊が生じた場合でも、コンデンサを安全
に回路から切り離し、発煙・発火を防止する機能を備えた保安機
構付タイプがあります。 当社の製品には、UL 810 の故障電流試験
10,000A

を満足した UL 規格認定の保安機構付コンデンサを採用し

ています。

インダクションモーターの

回転速度―トルク特性

インダクションモーターの回転速度―トルク特性は下図のように
なります。

トルク

回転速度

T

M

T

S

T

P

P

M

O

R

不安定領域

安定領域

無負荷の場合は同期回転速度に近い速度で回転しますが、負荷の
増加とともに回転速度は落ちて、負荷とモーターのトルク T

P

と釣

り合った点 P で回転します。
さらに負荷が増加して M 点に至れば、モーターはこれ以上のトル
クを発生できないので R 点に至って停止します。
すなわち R-M 間は不安定な範囲で、モーターとして安定して運転
できるのは M-O 間になります。

なお、インダクションモーターにはコンデンサラン型単相誘導電
動機と三相誘導電動機の 2 種類があり、単相タイプの場合は一般に
起動トルクが運転トルクより小さくなります。 三相タイプの場合
は比較的起動トルクが大きな特性となります。

トルク

回転速度

トルク

回転速度

単相誘導電動機

三相誘導電動機

モーターの発生トルクは電源電圧のほぼ 2 乗に比例して変化しま
す。 例えば、定格電圧が 100V のモーターに 110V を印加した場合、
発生トルクは約 120% になります。 このとき、モーターの温度が
上昇し、許容範囲を超えることがあります。
また、90V を印加した場合は、約 80% になります。 このとき、モ
ーターは期待どおりに運転できないことがあります。
このようなことから、電源電圧の変動が大きい場合、モーターの
温度上昇が許容範囲を超えたり、トルクが低下して運転が不安定
になるため、電源電圧は定格電圧の

±10%以内でご使用ください。

レバーシブルモーターの

回転速度―トルク特性

レバーシブルモーターもインダクションモーターと同じコンデン
サラン型単相誘導電動機で、回転速度―トルク特性は前述のイン
ダクションモーターと同様の特性となります。 ただ、レバーシブ
ルモーターの場合、瞬時可逆特性を良くするためにインダクショ
ンモーターに比べ起動トルクを大きくしています。

トルク

インダクションモーター

回転速度

レバーシブルモーター