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ローラチェーンの点検
ORIENTAL CHAIN MFG. CO., LTD.
100
ロ
ー
ラ
チ
ェ
ー
ン
の
選
定
1.点検項目
2.点検要領
・チェーン全体のガタを除くためにある程度チェーンを張った状態で点検します。
・点検するピンの両端(同じ側)を点検します。
・多列チェーンも同じピッチの単列チェーンと同様に考えます。
・チェーンの伸びによる使用限度は歯数により変わりますが、予防的には基準寸法
に対して1.5%の伸びを限度とします。しかし、歯数が大きい場合は次のように
修正します。
大スプロケット歯数
―
60∼80枚のとき、チェーンの伸び
―
1.2%
大スプロケット歯数
―
81∼100枚のとき、チェーンの伸び
―
1.0%
大スプロケット歯数
―
101枚以上のとき、チェーンの伸び
―
0.8%
・測定するリンク数のローラ間の内側(L
1
)と外側(L
2
)を測定し判定寸法(L)
を求めます。
L
1
+L
2
L=――――
2
・測定に際しては、測定誤差をできるだけ少なくするために、6∼10リンク程度で
測定します。
・チェーンの伸びを求めます。
判定寸法−基準長さ
チェーンの伸び=―――――――――― ×100
(%)
基準長さ
基準長さ=チェーンピッチ×リンク数
運転状況を目視でチェッ
クし、異状がないかどう
かみる。
運転を止め、チェーンと
スプロケットの各部を細
かく点検する。
1.異常な騒音はないか。
2.チェーンが振動していないか。
3.チェーンがスプロケットにのり上げていないか。
4.チェーンがスプロケットに捲きついていないか。
5.チェーンの屈曲の固いところはないか。
6.給油状況は適正か。
7.チェーンがチェーンケースに当たっていないか。
1.チェーンの外観をざっと見て、汚れ、腐食、給油状況、プレートの内面
や端面、ピン端面やローラ外径のキズや打痕など異常の有無を調べる。
2.スプロケットの歯面と歯側面のキズやあたりをみる。
3.必要に応じてプレートのキズやクラック、屈曲を調べる。
4.必要に応じてローラの外径やキズ、クラック、回転不良などを調べる。
5.必要に応じて継手ピンを外し、外観や摩耗状況を調べる。
6.チェーンの摩耗伸びを測定する。
状 況
点
検
項
目
図
ノギスにて6リンク測定のところ
長さの測定
図
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