風量計画
技術資料
372
参
考
資
料
1.風量計画
換気に必要な風量は、部屋の種類や用途、火の使用の有無、熱や蒸気などの発生の有無等により大きく
異なります。風量を算出するには、衛生試験所が経験により指針として指示している換気回数による方
法や建築基準法及び建築基準法施行令に定める方法等いくつかの方法がありますが、その部屋の使用目
的に合った適切な数値を御計画下さい。次に参考値として目的別風量の求め方を記します。
1-1
部屋の換気回数から求める方法
換気を必要とする場所により、下表の換気回数から必要風量を求める方法です。
必要風量(K/h)=部屋の容量(K)×毎時の換気回数(回/h)
この必要換気量に若干の余裕(ダクト途中の漏洩などを考慮)をつけてファンの風量となります。
(例) 部屋容量300Kの病院の待合室の換気のための必要風量は、
300K×10回/h=3000K/h
■換気回数の目安(衛生試験所指針)
区 分
部屋の種類
回数
一 般 家 庭
居間、浴室、応接間
6
便所
10
台所
15
飲 食 店
食堂、レストラン、すし屋
6
おでん屋
10
てんぷら屋、調理室
20
旅 館
ホ テ ル
客室、廊下
5
ダンスホール、大食堂
8
洗面所、便所
10
調理室、洗濯室
15
エンジン室、ボイラ室
20
病 院
診察室、病室、事務室、
廊下
6
待合室、浴室、食堂、便所、
呼吸器病室
10
洗濯室、調理室、手術室、
消毒室
15
エンジン室、ボイラ室
20
学 校
教室、図書室、講堂、
化学実験室
6
体育館
8
便所
12
調理室
15
区 分
部屋の種類
回数
劇 場
映 画 館
観客室、廊下
6
喫煙所、便所
12
映写機室
20
工 場
事務室、一般作業室、
電話交換室
6
紡績工場、印刷工場
10
蓄電池室、
塗装場、溶接工場
15
化学工場、食品工場、
木工工場
20
鋳造工場
50
一 般 建 物
事務室
6
待合室、展示室、便所
10
会議室
12
公 衆 便 所
20
暗 室
写真用暗室
16
船 舶 客 室
6
有毒ガスまたは可燃性ガスの発生する室
20
以
上